北韓の高官級代表団 14日午後韓国入り

李種革(リ・ジョンヒョク)朝鮮アジア太平洋委員会副委員長兼祖国統一研究院長ら、北韓の高官級代表団が14日午後、仁川(インチョン)国際空港から韓国入りしました。
公式な訪問目的は、民間の国際会議への出席としていますが、米朝間の非核化交渉が遅々として進まないなか、北韓の高官の韓国訪問ということで、関心が集まっています。
ただ、当初同行する予定だった朝鮮労働党統一戦線部の金聖恵(キム・ソンヘ)統一戦線策略室長や祖国統一研究院のキム・チュンスン研究員は、直前でメンバーから外れました。
訪問の取り消しの理由は、「北韓の事情」というのが、主催者側の説明です。
この2人は、対韓、対米政策の実務でそれぞれ中心的な役割を担っている人物で、なかでも、金聖恵統一戦線策略室長は、ことし5月に金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長が高官級会談のためアメリカを訪れた際にも同行するなど、米朝交渉にかかわっています。
このため、訪問取り消しは、日々変わっている韓半島情勢が背景にあるという見方が出ています。
一方、日本の複数のメディアが日本政府の関係者の話として報じたところによりますと、金聖恵統一戦線策略室長は今月9日、モンゴルの首都ウランバートルで北村滋内閣情報官と極秘で会談し、拉致問題の解決について話し合ったということです。
[Photo : KBS News]