ポンペイオ長官側近がソウルに 北側と接触

アメリカのポンペイオ国務長官の最側近とされる情報機関CIA=中央情報局で北韓問題を担うコリアミッションセンター長のアンドリユー・キム氏が極秘にソウルを訪れていることがわかりました。
アンドリユー・キムセンター長は、北韓の非核化をめぐる米朝間の交渉を水面下で調整してきた韓国系アメリカ人で、ポンペイオ国務長官がことし5月に訪朝して金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と会談した際も、ポンペイオ氏の隣に座り、ポンペイオ氏の最側近とされています。
複数の外交消息筋によりますと、アンドリユー・キムセンター長は14日に韓国入りし、北韓の情報機関である統一戦線部の関係者と板門店(パンムンジョム)で会い、ポンペイオ国務長官と北韓の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長の米朝高官級会談の日程を調整しているということです。
これについて、消息筋は「ポンペイオ国務長官のカウンターパートが李容浩(リ・ヨンホ)外相ではなく、金英哲朝鮮労働党副委員長であるため、外交ラインではなく、金英哲氏が部長を務めている統一戦線部と交渉するためにキムセンター長自らが韓国を訪れたものだ」と説明しています。
消息筋によりますと、米朝間の高官級会談は今月末の開催で調整が進められていて、場所はニューヨークになる可能性が高いということです。
また、アンドリユー・キムセンター長と北韓側の交渉では、来年はじめに予定されている2回目の米朝首脳会談も取り上げられているということです。
このようなことから、足踏み状態になっている米朝間の交渉が再開される可能性が高くなっているものとみられています。
[Photo : YONHAP News]