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非核化交渉をめぐる米朝の神経戦が長期化

ニュース2018-11-27
非核化交渉をめぐる米朝の神経戦が長期化

非核化交渉をめぐる米朝の神経戦が続いています。
来年初めに開かれる見通しとなっている2回目の米朝首脳会談が、米朝交渉の正念場になるとみられていますが、会談の開催に向けた実務協議や高官協議で進展がみられません。
北韓は、これまで非核化に向けて取ってきた措置に対し、アメリカ側が相応の対応措置を取ることを求めていますが、アメリカは北韓が望んでいる制裁緩和はまだ議論する段階ではないとしています。
アメリカで中間選挙が終わり、トランプ大統領としては、中国との関係を優先したい考えで、北韓との交渉は、その分後回しになっていると、専門家は指摘しています。
トランプ大統領やアメリカ政府高官は、米朝交渉について、「何も急いでいない」との認識を重ねて示しています。
こうしたなか、30日からアルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれるG20=主要20か国・地域首脳会議が終わったあと、トランプ大統領がどのような態度に出るかによって、米朝の駆け引きの様相が変わってくるとみられています。
米朝対話に進展がないことから、年内の実現を目指していた北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の韓国訪問もずれ込む可能性が高くなっています。
これまで、年内の実現を強調してきた大統領府青瓦台も26日、来年に持ち越される可能性に初めて言及しています。これについて、専門家は、「取り消しになるのではなく、少し遅れるだけなので、強引に急ぐより、余裕を持って状況を見守っていくことが重要」と指摘しています。

[Photo : YONHAP News]

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