ニュース

韓半島 A to Z

主なニュース

金正恩委員長 寧辺の核施設査察受け入れ用意

ニュース2018-11-28
金正恩委員長 寧辺の核施設査察受け入れ用意

金正恩国務委員長はトランプ大統領に対して、寧辺の核施設の査察を受け入れる用意があるとのメッセージを伝えたことが分かりました。
外交消息筋によりますと、9月の南北首脳会談の際、金正恩国務委員長は、アメリカが相応の措置を取れば、寧辺の核施設の廃棄だけでなく査察も受け入れる用意があると表明したということです。
文在寅大統領は南北首脳会談後にニューヨークで開かれた韓米首脳会談で、トランプ大統領に金正恩委員長のこうした意向を伝えたということです。
9月の南北首脳会談で採択された平壌共同宣言には、北韓はアメリカが6月の米朝共同声明の趣旨に沿って相応の措置を取る場合、寧辺の核施設の永久的な廃棄などの追加措置を取っていく用意があるとの内容が盛り込まれています。
金正恩委員長は平壌共同宣言でに寧辺の核施設の廃棄を明文化しただけでなく、口頭で査察受け入れの可能性を示唆したものです。
アメリカのポンペイオ国務長官は4回目の訪朝で、豊渓里の核実験場と寧辺の核施設についてまとめて査察を行うことについて協議したとされています。
寧辺の核施設の査察はアメリカが継続して求めていることで、寧辺の核施設の査察が実現すれば、米朝非核化交渉が急進展する可能性もあります。
ただ、北韓は相応の措置として制裁の緩和を求めているのに対して、アメリカは、まずは核計画の申告と検証を求めていて、現時点では平行線をたどっており、非核化交渉は進展していません。
しかし、米朝が寧辺の核施設の査察などをめぐって米朝高官級会談や2回目の米朝首脳会談で隔たりを埋めることができれば、非核化は大きな転換点を迎えることになります。
そうなれば、豊渓里の核実験場、東倉里のミサイル発射場、寧辺の核施設、3カ所の核およびミサイル関連施設の検証に向けた動きが加速化するものとみられます。



[Photo : YONHAP News]

新着ニュース