南北鉄道連結 30日から北韓側区間の共同調査開始

南北の鉄道連結に向けた北韓側区間に対する共同調査が30日から始まりました。
韓国側の7両編成の列車は30日、ソウル駅を出発し、都羅山(トラサン)駅を経て、北韓の板門駅に到着しました。
ここで、北韓の機関車につなぎ替えて、新たに3両を連結し、北韓の調査団も乗り込みました。
南北は来月17日まで、鉄道の北韓側区間で実際に列車を走らせ、共同で路線の状態を確認します。
調査は、開城(ケソン)と新義州(シンウィジュ)をつなぐ京義線(キョンウィソン)の400キロ区間を30日から来月5日までの6日間、金剛山(クムガンサン)と豆満江(トゥマンガン)をつなぐ東海線のおよそ800キロ区間を来月8日から17日までの10日間、行う予定です。
韓国の鉄道車両が東海線の区間を走るのは南北が分断されて以来、初めてです。
18日間の調査期間中、韓国の列車が走る距離は合わせて2600キロ。調査が終われば、韓国政府は本格的に着工式の準備に入るとみられます。
南北の鉄道連結は、板門店宣言の合意事項であるだけに、年内に着工式が行われるか、着工式に文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が出席するかに関心が寄せられています。
一方、南北は30日、非武装地帯内の見張り所の撤去や、南北共同での遺骨発掘地域となる江原道(カンウォンド)鉄原(チョルウォン)のDMZ=非武装地帯内のファサルモリ高地一帯での地雷除去作業を終了します。
板門店のJSA=共同警備区域での南北の自由な往来は来月から実現する見通しです。
[Photo : KBS News]