統一部 「韓米作業部会が着工式めぐって議論中」

南北の鉄道連結に向けた共同調査のあと、進められる鉄道連結の着工式について、統一部が、「韓米の作業部会がこの問題を取り上げている。年内の着工式は可能だ」と述べました。
統一部の当局者は29日、記者に対して、「2007年以来10年ぶりに行われる今回の共同調査は、時系列の分析が可能ということで有意義だ。ことし7月末に軌道調査を行ったところ、わかったのは、線路よりトンネルや橋梁が重要だということだ。安全性に問題があり得るため、重点的に調べる必要がある」と話しました。
また、「年内に着工式を行う。日程は厳しいが、あきらめるほどではない」として、南北首脳の合意通り年内に着工式を行うという政府の立場を改めて示しました。
この当局者は、「北韓側は着工式を重視しているため、議論が本格化するだろう」と述べました。
着工式に関する協議は、開城(ケソン)工業団地内に開所した南北連絡事務所などのルートを通じて行われる見通しです。
また、「韓米の作業部会でこの問題も議論している」としたうえで、「着工式が制裁免除の対象になるかどうかは、着工式の場所、使われる物品、北韓側の出席者などが制裁対象なのかを確認する必要がある」と説明しました。
一方、金賢美(キム・ヒョンミ)国土交通部長官は30日、京義線の都羅山(トラサン)駅で行われた式典に出席し、「南北鉄道連結のための共同調査は、単なる技術調査にとどまらない。南北共同繁栄の第一歩であり、韓半島の経済領土拡大の触媒となる」と述べました。
[Photo : YONHAP News]