金正恩委員長の韓国訪問推進へ アルゼンチンで韓米首脳会談

南米アルゼンチンを訪れている文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、韓国時間の、1日未明、アメリカのトランプ大統領と会談し、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長のソウル訪問が韓半島の平和定着に向けた弾みとなるという認識で一致しました。
またトランプ大統領は、非核化プロセスを大きく進展させるために、2回目の米朝首脳会談の早期開催を希望する意向を改めて表明しました。
大統領府青瓦台によりますと、会談は、G20=主要20か国・地域首脳会議が開かれているアルゼンチンの首都、ブエノスアイレスで韓国時間の1日未明におよそ30分間行われ、両首脳は、完全な非核化に向けた制裁維持の重要性を確認しました。
そのうえで、文大統領とトランプ大統領は、韓半島の非核化と平和定着プロセスが正しい方向へ進展しているという認識で一致し、目標を早期達成するため今後とも強固な同盟関係を土台に緊密に連携していくことを確認しました。
一方、トランプ大統領は、第2回米朝首脳会談について、来年初めの早期開催を改めて希望するとともに、「非核化プロセスで大きな進展が得られ、韓半島の非核化に向けた歴史的な里程標となるよう韓米が緊密に連携していこう」と呼びかけました。
また、会談で両首脳は北韓の金正恩国務委員長のソウル訪問が韓半島の平和定着に向けた弾みとなるという認識で一致し、年内のソウル訪問に北韓がどう反応するかに関心が寄せられています。
韓国の日刊紙「朝鮮日報」は30日、北韓消息筋の話として、「12月13日ごろ、金委員長がソウルを訪問することで南北がいったん事実上合意したが、北韓側が突然延期を要請してきた。このため、文大統領がトランプ大統領と意見調整したうえで北韓を再び説得することを検討している」と報じています。
[Photo : YONHAP News]