米朝首脳会談 3つの候補地について検討中

トランプ大統領は1日、G20首脳会議が開かれたアルゼンチンから帰国する専用機の中で記者団に、2度目の米朝首脳会談の開催場所について、3つの候補地について検討中だと述べました。
トランプ大統領は、金正恩国務委員長をアメリカに招請する考えがあるかとの質問に、「適切な時期になれば招請する」と述べ、2度目の首脳会談のために金正恩委員長がアメリカを訪問する可能性は低いとみられます。
トランプ大統領は、2度目の米朝首脳会談の開催場所については、3つの候補地について検討中だと述べましたが、詳細は明らかにしませんでした。
2度目の米朝首脳会談がアジアで行われる可能性はあるかとの質問には、航空機で移動できる距離の場所だとだけ答えました。
トランプ大統領が言及した航空機が金正恩委員長の専用機だとすれば、その航続距離などからアジアで首脳会談が行われ可能性が高いとみられます。
金正恩委員長の専用機は旧ソ連製のイリューシン62を改造したもので、航続距離は1万キロとされていますが、老朽化したこともあり、1度目の首脳会談でシンガポールに移動する際は専用機を使わず、中国が提供した航空機を利用しました。
そのため、北韓と外交関係があるベトナム、モンゴル、インドネシアなどが候補地ではないかとする見方があります。
一方、トランプ大統領はブエノスアイレスで行われた米中首脳会談にも言及し、習近平主席との間で韓半島の非核化を目指していくことで合意したとしたうえで、「習近平氏は100%、私と一緒に北韓問題に取り組むことで合意した」と強調しました。
米朝高官級会談が延期されるなど、非核化交渉が停滞する中、中国が今後どういった役割を果たしていくのかに関心が寄せられています
[Photo : YONHAP News]