アメリカのポンペイオ国務長官の最側近とされる情報機関、CIA＝中央情報局で北韓問題を担うコリアミッションセンター長のアンドリュー・キム氏が3日、極秘で韓国を訪れ、板門店で北韓の金英哲（キム・ヨンチョル）朝鮮労働党副委員長と接触したことがわかりました。
外交消息筋が3日、明らかにしたところによりますと、アンドリュー・キム氏が極秘で韓国を訪れ、午後4時ごろ、板門店で北韓の金英哲（キム・ヨンチョル）朝鮮労働党副委員長と会談し、5時間以上、交渉を行ったということです。
トランプ大統領がG20＝主要20か国・地域首脳会議を終えて帰国する飛行機のなかで「2回目の米朝首脳会談は、来年1月か2月に開かれる見通しで、場所は3か所を検討中」と明らかにしたあとの米朝の接触ということで、注目されます。
金英哲副委員長は、米朝交渉の過程で、北韓を代表する最高級の要人としての役割を果たしました。アンドリュー・キム氏もポンペイオ国務長官とともに、北韓との対話のルートを築いてきました。
米朝は今回の接触で、北韓の核リストの提出など米朝間の争点をめぐる最終的な調整を行ったとされます。
北韓側は、寧辺(ヨンビョン)の核施設の廃棄や検証など一連の措置に対するアメリカ側の確実な相応の措置を求めたとされます。
今回の接触を受けて、米朝首脳会談に先立ち、北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長が年内に韓国を訪れる可能性もあるのではないかという見方が出ています。

[Photo : YONHAP News]