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北韓が高速鉄道建設を要請 制裁や資金調達が鍵

ニュース2018-12-04
北韓が高速鉄道建設を要請 制裁や資金調達が鍵

北韓が様々なルートを通じて韓国側に高速鉄道の建設への支援を求めたことがわかりました。
ことし6月に開かれた南北鉄道協力分科会議で、韓国側は、北韓の既存の線路を改修・補修し、列車の速度を時速80キロのレベルに引上げる案を提示しましたが、北韓が、高速鉄道を建設することを要請し、結局、会議は、「高い水準の近代化」という文言のとどめることでまとまりました。
高速鉄道の建設のもっとも大きな足かせとなるのは、対北韓制裁です。
国連北韓制裁委員会は、南北鉄道の連結のための共同調査については、制裁免除としましたが、実際の建設事業は、別の問題となります。
また、国際機関の支援なしに数十兆ウォンの財源を調達することも容易ではありません。
一部では、早くても10年かかるという見方も出ていますが、新たな経済圏構想の「一帯一路」を掲げている中国としては、2014年に北韓に高速鉄道を建設すると提案し、合意しているだけに、延々と引き伸ばすわけにはいきません。
これについて南北経済協力研究所は、「鉄道区間は国内用として活用し、中国とロシアを結ぶ鉄道は、国際線の高速鉄道として建設する、2つの方向からのアプローチが必要だ」と話しています。
韓国政府は、京義(キョンイ)線と東海(トンヘ)線に対する共同調査が終わり次第、具体的な鉄道協力策を北韓と議論する方針ですが、北韓での高速鉄道の建設は、非核化が進展し、北韓に対する制裁解除の見通しが立ってからの話だという指摘が出ています。

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