趙明均（チョ・ミョンギュン）統一部長官は、北韓の非核化について「来年3月まで軌道に乗るかどうかが今後の韓半島情勢を左右する」という見解を示しました。
趙長官は18日に開かれた記者懇談会で、「北韓の非核化は、まだ本格的な軌道に乗っていない。来年3月まで軌道に乗るかどうかが、2020年までの韓半島情勢を左右する」と述べました。
趙長官は、「2020年に韓半島や周辺国に重要な政治的イベントがあるため、北韓の非核化が来年3月までに軌道に乗ることは非常に重要だ」と説明しました。
北韓は、経済開発5か年計画が2020年に終了するため、それまで目に見える成果を出さなければなりません。
北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長としては、来年までその環境をつくることが差し迫った課題となっています。
アメリカでは、トランプ大統領の再選がかかっている大統領選挙が2020年、行われます。
来年1月には、先月の中間選挙で民主党が多数派となった下院が開会します。
トランプ政権としては、下院が現政権を本格的に圧迫する前に、北韓の非核化の進展を図る必要があります。
韓国政府の当局者は、「米朝が非核化の完全な日程表を示さなくても、日程表の議論が始まれば、本格的な軌道に乗ったとみなせる。北韓はまだ核施設の凍結措置を取っていないが、凍結も非常に急がれる重要な措置だ」と話しています。

[Photo : KBS News]