金正恩委員長が文大統領に親書 ソウル訪問に意欲

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、30日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領宛てに親書を送り、来年早々のソウル訪問に意欲を示しました。
大統領府青瓦台の報道官が30日、明らかにしたところによりますと、この
親書はA4版2枚にまとめられ、このなかで金委員長は「年内のソウル訪問を期待していたが、実現できずに残念だ」と述べ、今後、状況を見ながら訪問を実現させたいという意欲を表明したということです。
そのうえで、金委員長は、「来年も文大統領と頻繁に会い、韓半島の平和と繁栄に向けた議論を進め、韓半島の非核化をともに解決していく用意がある」と強調したということです。
青瓦台の報道官は、これ以上の詳しいことには言及しませんでしたが、
複数の外交筋によりますと、親書には「新年早々に韓国を訪問したい」という文言が含まれていたということです。
これを受けて文大統領は、30日、SNSを通じて「金委員長が、南北首脳会談や米朝首脳会談の合意を実践する積極的な意思を表明した」としたうえで、
「真摯な姿勢で会うならば解決できないことはない」と、歓迎の意を表明しました。
金正恩委員長の親書について専門家は、「年内のソウル訪問が実現しなかったことを念頭に、信頼を重視する指導者像をアピールする狙いがあるのではないか」と分析しています。
[Photo : KBS News]