北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長は、30日、文在寅（ムン・ジェイン）大統領に宛てて親書を送ってきましたが、これに先立って28日ごろ、アメリカのトランプ大統領にもメッセージを送ったもようです。
韓国の日刊紙「朝鮮日報」が外交筋の情報として31日付けで報じたところによりますと、「北韓は韓国より先にアメリカに融和メッセージを送った」ということです。
朝鮮日報は、金委員長が新年の辞の発表を前に、アメリカと韓国にそれぞれ年賀状形式の親書を送ったのは、米朝高官級協議や金委員長の年内ソウル訪問が実現しなかったことで、非核化をめぐる懐疑論が広がっていることにブレーキをかける狙いがあるとみられるとしています。
30日は金正恩国務委員長が朝鮮人民軍最高司令官に就任して7年目を迎える日ですが、北韓は、核やミサイルの開発には言及しておらず、アメリカを非難するメッセージも発信していません。
 

[Photo : KBS News]