北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長が1日に発表した新年のあいさつで、前提条件や見返りなしに開城（ケソン）工業団地や金剛山（クムガンサン）観光を再開することを韓国政府に提案したことを受けて、開城工業団地の進出企業の関係者らが3日、工場施設点検のため、韓国政府に北韓訪問の申請を出すことを決めました。
開城工業団地企業協会は3日、会議を開き、北韓を訪れるため、今月9日ごろ、統一部に北韓訪問の申請を出すことにしました。
開城工業団地は、2016年2月に閉鎖された後、韓国の関係者が現地を見ていません。
入居企業の関係者150人あまりは、去年10月にも北韓訪問申請を出しましたが、承認されませんでした。
開城工業団地企業協会は、「北韓訪問の準備はすべて終わっている。南北間での合意すら行われれば、今月中に北韓を訪れたい」としています。
そして工業団地の閉鎖後、初めてとなる施設の点検が行われれば、施設の改修や補修、新たな投資の誘致、北韓労働者の雇用などについて協議することになります。
統一部は、入居企業の関係者らの北韓訪問自体は安保理の北韓制裁に違反しないとみており、関係部処の協議を経て承認するかどうか決める方針です。

[Photo : YONHAP News]