2-4年後には北韓バブル 米投資家のジム・ ロジャーズ氏

世界の3大投資家と呼ばれているアメリカ人のジム・ ロジャーズ氏が、いまから2~4年後には、「北韓バブル」が巻き起きるとする見解を示しました。
ジム・ ロジャーズ氏(76)は、ジョージ・ソロス氏とともに投資会社のクォンタム・ファンドを設立して大きな成功を収め、いまは引退してシンガポールに住んでいます。
ジム・ ロジャーズ氏は日本のメディアとのインタビューに答え、「北韓は開放を真剣に考えていると思う。それは金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がスイスで教育を受けるなど、北韓とは違う世界を見てきた人物だからだ」と述べました。
また「北韓はあすにでも開放したいはずだが、問題はアメリカにある。アメリカは韓国におよそ3万人の兵士を駐留させているうえ、グアムや日本にも軍隊を置いている。アメリカは軍隊を引き上げたくないと考えており、北韓はその状況を歓迎していない」と指摘しました。
そしてジム・ ロジャーズ氏は、「いまから2~4年後には、北韓バブルが巻き起きると思う。日本政府は北韓の経済開放を止めたいかもしれないが止めることはできない」と強調しました。
また韓国やロシア、中国が北韓の開放に前向きな姿勢になっている背景について、「世界的な経済崩壊が起きた場合、北韓経済が開放されていれば、韓国は大きな影響を受けなくて済む。中国やロシアもこの経済開放の波に乗れれば、他の国ほどは影響を受けない」と述べました。
そして「北韓は人口2500万人の国家で、経済開放が実現すれば、 全世界に恩恵が広がるわけではないが、近隣のアジア諸国にはその影響が拡大することは間違いない」と述べました。
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