開城（ケソン）工業団地に進出している企業の関係者らが、工場施設の点検のため16日に北韓を訪問したいという申請を政府に出しました。
9日、 統一部に北韓訪問の申請を出したのは 開城工業団地企業協会です。北韓訪問申請は、2016年2月の閉鎖以来、6回出されましたが、そのたびに承認されず、今回が7回目となります。
訪問を希望する日は、今月16日で、1社あたり1人ずつの合わせて179人の訪問を申請しました。
これに対して統一部の報道官は、国民の財産権の保護という点で資産の点検のための北韓訪問が必要だという認識を示し、国際社会の理解を得たうえで、北韓との協議を進め、さまざまな要因を総合的に検討して決める方針を明らかにしました。
前回の訪問申請は、非核化交渉がこう着状態に陥ったため承認されなかったことから、統一部が承認するかどうかは、2回目の米朝首脳会談の推進状況次第で決まるという見方が出ています。
北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長は1日に発表した新年のあいさつで、前提条件や見返りなしに開城（ケソン）工業団地や金剛山（クムガンサン）観光を再開することを韓国政府に提案しています。

[Photo : YONHAP News]