米副大統領 「北韓の核兵器解体に向けた具体的措置を期待」

北韓の金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長が17日にもワシントンを訪れ、アメリカのポンペイオ国務長官と2回目の米朝首脳会談の開催に向けた高官級会談を行う予定ですが、こうしたなか、アメリカのペンス副大統領は、北韓が核兵器の解体に向けた具体的な措置をとるよう求めました。これが2回目の首脳会談の議題となるという見方が出ています。
北韓に対して強硬派とされるペンス副大統領は16日、国務省で各国駐在の大使を前に演説し、北韓の非核化に向けた米朝間の協議について「アメリカ国民や地域の同盟諸国を脅かす核兵器を解体するための北韓の具体的な措置を待っている状態だ」と述べ、北韓の取り組みが必要だと強調しました。
最終的で完全に検証された非核化というトランプ政権の基本的な立場からも、対象を核兵器に特定して具体的な措置を求めた形となります。
今回の発言は、金副委員長のワシントン訪問を直前に控えていることから、2回目の首脳会談の議題を北韓に提示したものという見方が出ています。
去年5月、金副委員長の1回目のワシントン訪問の直前に、トランプ大統領は北韓の非核化にはミサイルも含まれると明らかにしていますが、シンガポールでの米朝首脳会談の共同声明には盛り込まれませんでした。
金副委員長は17日午後、中国北京からワシントンに向かう便を予約していて、現地時間で18日、ポンペイオ国務長官と高官級会談を行うと見られます。
また、トランプ大統領と直接会談する可能性もあるとされています。
[Photo : KBS News]