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米朝実務会談の北韓側カウンターパートに元スペイン駐在大使

ニュース2019-01-25
米朝実務会談の北韓側カウンターパートに元スペイン駐在大使

アメリカのポンペイオ国務長官は、北韓の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長一行が先週、ワシントンを訪れた際に、ビーガン北韓担当特別代表が会談した人物が「新たに指名された北韓のカウンターパート」であることを明らかにし、この会談を、初めての実務会談と位置づけました。
北韓が新たに指名したカウンターパートは、スペイン駐在北韓大使などを歴任したキム・ヒョクチョル氏とされます。
ポンペイオ国務長官は22日、「米朝間で多くの対話が行われていて、金副委員長が先週、ワシントンを訪れた際、さらなる進展があった」としたうえで、「ビーガン特別代表と新たに指名された北韓のカウントパートが会談した」と言及し、この会談を米朝間の実務会談と位置づけました。
国務省のこうした言及は、2月末に予定されている2回目の米朝首脳会談に向けて、議題など詳細を調整するための実務会談が本格的に始動したことを意味するもので、これまでビーガン特別代表の北韓側カウントパートとされていた崔善姫(チェ・ソニ)外務次官からキム氏に入れ替わったことも示すものだとして、関心が集まっています。
ワシントンの外交専門家らは、キム氏が過去に携わった軍縮に関する業務の経歴に注目しています。
キム氏は、2014年1月からスペイン駐在北韓大使を務めましたが、北韓の相次ぐ核実験や弾道ミサイルの試験発射を受けて、おととし国外追放されたあと、ジュネーブ駐在北韓代表部に移り、軍縮業務を担当したとされます。
アメリカは、非核化交渉の詰めの協議が本格化した際、核やミサイル関連業務を総括する労働党軍需工業部出身など核関連の要人を参加させるかどうかが、非核化交渉に臨む北韓の本気度を測る物差しと考えているとされ、今後、非核化交渉の展開にどのような影響を及ぼすかに関心が寄せらています。
一方、アメリカ国務省が24日、明らかにしたところによりますと、ビーガン特別代表と中国側カウンターパートの孔鉉佑外務次官が23日に会談し、今月18日にワシントンで行われた米朝の実務レベルの会談など、北韓関連の情報を共有したということです。

[Photo : YONHAP News]

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