南北協力事業 北「米の顔色うかがってはならない」

開城(ケソン)工業団地に入居している韓国企業関係者らの北韓訪問がまたもとん座した中、北韓は、南北の協力事業を進める際はアメリカなど他の国の顔色をうかがってはならないと改めて強調しました。
北韓の朝鮮労働党の機関紙・労働新聞は26日、「南北の協力事業は、諸外国ではなく、わが民族の要求と利益を最優先に自主的立場で進めなければならない。南北の協力事業にどのような外国の勢力も干渉してはならない」としました。
さらに、労働新聞は、特に開城工業団地の韓国側企業関係者らが施設を点検するために北韓訪問を申請したものの、韓国政府が承認しなかったため実現しなかったことについて「アメリカの妨害によって南側の企業家らが訪問できなかった」と主張し、アメリカをけん制しました。
韓国政府は25日、開城工業団地に入居している企業関係者らの北韓訪問申請について、承認を先送りすると通知しています。これは、アメリカとの協議がまだ十分ではない状況などを踏まえてのこととみられています。
[Photo : YONHAP News]