米朝実務者協議 異例の平壌開催

アメリカのビーガン北韓担当特別代表は6日、北韓の平壌でキム・ヒョクチョル元駐スペイン大使と実務者協議を行います。
実務者協議が平壌で行われるのは異例です。
去年6月の米朝首脳会談を前にした実務者協議は、アメリカのソン・キム駐フィリピン大使と北韓の崔善姫(チェ・ソニ)外務次官によって板門店で行われました。
2回目の米朝首脳会談に向けた実務者協議は担当者は変わりましたが、協議の場所は同じく板門店が有力視されていました。
米朝の実務者協議が今回、はじめて平壌で行われることになったことについて、双方が一定の歩み寄りを見せたことを意味するとの指摘もあります。
一方、平壌で実務者協議が行われることについて、2回目の米朝首脳会談を控えて実務レベルの協議を加速化させる効果が期待できるとする見方もあります。
協議の過程で、北韓側実務者は金正恩国務委員長の意向をリアルタイムで反映することができ、アメリカ側との協議の速度をより上げることが可能になるからです。
ただ、アメリカ側としては、板門店に比べて本国との連絡を円滑に行うことができないことから、ビーガン特別代表に広範な権限が付託されたものとみられます。
平壌で実務者協議が行われるのは、2月末に予定されている2回目の米朝首脳会談が迫っていることもあって、米朝双方が協議の速度と効率を考慮した選択だとみられます。
[Photo : KBS News]