軍事パレードなしの軍創設記念日 北韓が自粛ムード

北韓は8日、朝鮮人民軍創設71年を迎えましたが、軍事パレードなどを行わず、今月末に予定されている2回目の米朝首脳会談を前に自粛ムードを維持しています。
北韓は、去年の軍創設記念日に平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場で軍事パレードを行い、ICBM=大陸間弾道ミサイル級の長距離ミサイルなど戦略兵器を多数披露しました。
しかし、ことしは軍事パレードや報告大会など示威的な行事は行わず、アメリカとの対話ムードに配慮した形となりました。
また、北韓の労働党機関紙、労働新聞は8日の社説で、「朝鮮人民軍は経済建設総力路線の先頭に立つべきだ」と強調し、核兵器には一切言及しませんでした。
さらに、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は8日、人民武力省を訪れ、「ことしは国家経済発展5か年戦略を遂行するうえで極めて重要な年であり、人民軍がしっかりと役割を果たすことを期待する」と述べたと、朝鮮中央通信が9日報じました。
[Photo : YONHAP News]