北韓 国務委員会米担当特別代表など対米交渉特別チームを設置

アメリカのビーガン北韓担当特別代表と実務者協議を行った北韓のキム・ヒョクチョル元駐スペイン大使の現在の公式の肩書きは「アメリカ担当特別代表」だということが確認されました。
アメリカ国務省は8日、米朝実務者協議の結果を発表する中で、キム・ヒョクチョル氏について、「国務委員会アメリカ担当特別代表」と表現しました。
国務委員会アメリカ担当特別代表は、北韓ではこれまでに使われたことのない肩書きです。
北韓当局がアメリカとの実務者協議に際して、ビーガン北韓担当特別代表と格を合わせるために新設したポストとみられます。
北韓の国務委員会には最近、対米交渉を担当する特別チームが設置されたことが確認されています。
この特別チームは、核兵器の専門家、外務省の戦略家、統一戦線部の幹部などで構成されていて、キム・ヒョクチョル氏はこの特別チームに属しているということです。
特別チームによる実務者協議の内容を金正恩委員長に報告する役割は、金委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が務めているということです。
情報当局は、金与正党第1副部長が特別チームと金委員長の間の架け橋の役割をしていると説明しています。
キム・ヒョクチョル氏は、外務省戦略局で外交官として踏み出し、各国の情報を分析して戦略報告書を作成する仕事を担当していて、2005年の6か国協議や2006年の初めての核実験とその後の外交交渉にも関与するなど、北韓で核関連交渉の専門家の一人だとされています。
[Photo : YONHAP News]