破壊されずに残った非武装地帯の見張り所 文化財登録を推進へ

南北軍事合意書にもとづき、 試験的に撤収することで合意した非武装地帯内の見張り所のうち、破壊されずに残された唯一の見張り所が14日公開されました。
公開されたのは、韓国の東北端で韓国軍の最前線にあたる江原道(カンウォンド)高城(コソン)の非武装地帯内にある見張り所です。
1953年の停戦協定締結直後、韓国側に設置された最初の見張り所です。
去年9月に平壌(ピョンヤン)で開かれた南北首脳会談で交わされた南北軍事合意書にもとづき、非武装地帯内の見張り所が南北11か所ずつ試験撤収されましたが、この見張り所だけが唯一破壊されず、原形が保存されました。
政府は、韓国で最初に設置された見張り所であるという歴史性を考慮し、この見張り所を文化財として登録したい考えで、文化財庁が文化財としての価値を検討するための調査にとりかかりました。
政府は、保存された見張り所を平和と繁栄を象徴する空間として活用していくとしています。
北韓も、2013年に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が訪問した中部戦線の見張り所を破壊せずに保存しています。
[Photo : YONHAP News]