米朝首脳会談に向け ハノイで議題・儀典の協議本格化

27~28両日に予定されている2回目の米朝首脳会談を控えて、アメリカと北韓は今週中にも首脳会談の議題や儀典について協議する実務者協議を行う見通しです。
消息筋によると、首脳会談の議題を担当するアメリカ側関係者らが来週火曜日にハノイに到着する予定だということです。
ポンペイオ国務長官は13日、アメリカCBSテレビのインタビューで、2回目の米朝首脳会談に向けて二つの実務者グループが準備を進めていて、そのうち一つのグループを今週末にアジアに派遣することになると明らかにしました。
北韓のキム・ヒョクチョル対米特別代表がハノイ入りすれば、今週末にも北韓の非核化とアメリカの相応の措置について米朝の実務者協議が開かれる見通しです。
6~8日に平壌で行われた実務者協議は、米朝双方が要求事項を明らかにし、議題を調整するなど、下準備の性格があったとされていますが、今回の実務者協議は非核化と相応の措置、首脳会談の合意文の草案など、より具体的な内容を決めるものとみられます。
アメリカは寧辺の核施設に対する査察や検証の約束を取り付けることに、北韓は終戦宣言などの体制の保障と金剛山観光事業再開などの制裁緩和に力を注いでいるとみられます。
一方、儀典については、米朝双方の実務者がハノイに到着、17日から本格的な協議が始まったもようです。
金正恩委員長の「執事」とも呼ばれるキム・チャンソン国務委員会部長は16日にすでにハノイ入りしています。
キム・チャンソン部長は去年4月の南北首脳会談と6月の米朝首脳会談でも儀典を総括していて、今回もアメリカ側と儀典や警護などについて協議するものとみられます。
アメリカ側からは、ホワイトハウスのダニエル・ ウォルシュ副秘書室長が15日にハノイ入りしています。
ダニエル・ ウォルシュ副秘書室長らは16日にトランプ大統領の宿泊先とみられるハノイのJWマリオットホテルを訪れたことが確認されるなど、2回目の米朝首脳会談に向けて準備が本格的しているもようです。
[Photo : YONHAP News]