米朝首脳会談の決裂 青瓦台は当惑

2回目の米朝首脳会談の決裂を受けて、大統領府青瓦台は当惑しています。
大統領府青瓦台は、今回の会談に大きな期待を寄せていて、青瓦台の金宜謙(キム・イギョム)報道官は、会談が終わる直前の午後2時10分に行われた記者会見でも、会談結果に対する期待を示していました。
このときの記者会見で、金報道官は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が28日午後8時前後、ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談を終えて帰国の途に就くトランプ大統領と電話会談を行う予定だと明らかにし、「きょうの会談の結果によって南北対話の速度や深さは変わると思われるが、しばらく止まっていた南北対話が再び本格化するものと期待される」と述べ、米朝首脳会談の結果が前向きなものになるとの認識をにじませていました。
ところが、その後、状況は一転し、記者会見直後の午後2時53分から、トランプ大統領の記者会見が予定より2時間繰り上げれることや、昼食会の開催や合意文書への署名が見送られるもようだとする速報が相次ぎました。
ほかの青瓦台関係者は、聯合ニュースとの電話インタビューで、「急に雰囲気が一変するとは…」と言葉を失い、当惑した様子を隠しませんでした。
青瓦台は、会談が決裂した背景など状況の把握に努めるとともに、今後の対応に当たっています。
[Photo : YONHAP News]