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北韓要求は制裁の実質的全面解除 米国務省高官

ニュース2019-03-02
北韓要求は制裁の実質的全面解除 米国務省高官

非核化をめぐる溝が埋まらず物別れに終わった、ベトナム・ハノイでの2回目の米朝首脳会談について、アメリカ国務省の高官が交渉の詳細を明らかにし「北韓は寧辺の核施設の一部閉鎖を提案し、その見返りとして実質的な制裁の全面解除を求めてきた」と述べました。
2回目の米朝首脳会談が決裂した直後の28日午後、アメリカのトランプ大統領は記者会見を行い、「北韓が全面的な制裁解除を求めた」と発言しましたが、これに対して、北韓の李容浩(リ・ヨンホ)外相は異例の緊急会見を行い、「われわれが求めたのは2016年以降の5件の国連制裁決議のうち、民需、経済、人民生活に支障を与える項目だけだった」と反論しました。
これについて、アメリカ国務省の高官は1日、「確かに北韓は国連制裁11件のうち、5件の解除を求めてきたが、国連制裁はすべてつながっているため、その5件を解除するのは、実質的に全面解除と同じだ」と説明しました。
また、北韓が非核化の措置として「寧辺核施設の全面閉鎖」を提案したと主張していることについては、「寧辺には複数の施設があるため、かなり正確にすることが重要だが、北韓は具体的にどこを閉鎖するのか明確に説明しなかった」と反論し、「北韓が提案してきたのは、寧辺核施設の一部の閉鎖にとどまると受け止めた」と述べました。
しかし、この高官は、北韓の記者会見を見て「米朝双方に対話を続ける余地があるということを感じた。北韓の準備が整い次第、もっと深みのある対話が行われることを望む」と述べました。

[Photo : YONHAP News]

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