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米大統領補佐官 「失敗した会談ではない」

ニュース2019-03-04
米大統領補佐官 「失敗した会談ではない」

アメリカのボルトン国家安全保障担当大統領補佐官が、ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談でアメリカが北韓にいわゆる非核化の「ビッグディール(大きな取引)」となる文書を手渡したと明らかにしました。
この文書は、ハングルと英語で作成され、アメリカが期待するものと、その見返りとして北韓が得られる莫大な経済的未来が盛り込まれていたということです。
しかし、ボルトン補佐官は、北韓が拒否したため合意には至らなかったが、今回の会談は失敗していないと強調しました。
ボルトン補佐官は、完全な非核化に向けて、北韓に核や生物化学兵器、弾道ミサイルの放棄の決定を促したが、北韓はこの「ビッグディール」を受け入れる意向がなかったと指摘しました。
また、北韓が掲げた寧辺(ヨンビョン)の核施設の廃棄は、非常に限定的な譲歩でしかなかったとし、「悪い合意」よりは物別れの方がよいと判断したとしたと説明しました。
さらに、「トランプ大統領は、引き続き北韓と対話する準備ができている。アメリカの提案に有効期限はない」と述べ、いつ受け入れるかは北韓次第だとして、ボールは北韓側にあるとの考えを示しました。
一方、会談の決裂について、アメリカの新聞「ニューヨーク・タイムズ」は、両首脳が相手の譲歩に期待しすぎて判断を誤り、悪い掛けをした結果だという見方を示しました。
またアメリカの経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」も、米朝間の隔たりが大きすぎて、会談前から暗礁に乗り上げることが予想されていたと指摘しました。

[Photo : YONHAP News]

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