韓国軍当局 「寧辺以外の新たな核施設の稼働を把握」

韓国軍当局は、北韓北西部・東倉里(トンチャンリ)のミサイル基地が稼働状態に戻っていることを把握したのに続いて、寧辺(ヨンビョン)以外の新たな核施設でも稼働の動きを捉えたことがわかりました。
複数の消息筋が11日、明らかにしたところによりますと、軍当局は、「東倉里のミサイル基地の発射台の一部の動きを観察している。また、寧辺以外の新たな核施設、いわゆる『プラス・アルファ』でもウラン濃縮作業が行われていることを把握している」ということです。
この消息筋は、「『プラス・アルファ』の範囲は、特定地域に限られず、大量破壊兵器の戦力全体を指している」とし、北韓で同時多発的な動きが出ていることを示唆しました。
これに先立ち、軍当局は、北韓の主な核施設を綿密に監視していると発表しています。
先月末にベトナムでの米朝首脳会談が物別れに終わって以降、米朝ともに、会談そのものは成果があったとしているなかで、北韓のこうした動きは、今後の交渉しだいで、いつでも緊張が高まる可能性があることを示す狙いがあるとみられます。
[Photo : KBS News]