スペイン・マドリードで2月に起きた北韓大使館襲撃事件に関与したと名乗り出て、北韓の金正恩（キム・ジョンウン）体制打倒を訴える団体「自由朝鮮」は「いま大きなことを準備している」という声明を出しました。
「自由朝鮮」は、先月31日、自らのウェブサイトに掲載した声明で 、「われわれは今、大きなことを準備している。その時まで暴風前夜の沈黙を守る」と表明したうえで、北韓の政治犯収容所の解体や脱北者の強制送還反対、改革・開放などの要求事項を示しました。
「自由朝鮮」は、韓国時間で27日午前、スペインの北韓大使館襲撃事件は自分たちがやったことだと表明し、FBI＝アメリカ連邦捜査局と接触し情報を共有していると主張するなど、関心を集めています。
これについて、FBIやCIA＝アメリカ中央情報局、国務省は、回答を拒否し、接触を否定しましたが、アメリカのNBCテレビは、先月30日（現地時間）、現地の消息筋の話として「FBIが（自由朝鮮側から関連資料を）入手したのは確かだ」と報じました。
一方、北韓は、襲撃事件から１か月あまりが経った31日、事件について初めて公式のコメントを出し、「重大なテロ行為」だと批判しました。
 

[Photo : YONHAP News]