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正男氏殺害事件 ベトナム人被告「傷害罪」に変更、5月釈放へ

ニュース2019-04-02
正男氏殺害事件 ベトナム人被告「傷害罪」に変更、5月釈放へ

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件の裁判で、殺人罪で起訴されていたベトナム人の女について、罪名が殺人から、より刑の軽い傷害罪に変更され、禁錮3年4か月の有罪判決が言い渡されました。
来月にも釈放される見通しです。
検察が起訴した罪名を変更した理由は明らかになっていません。
ベトナム人のドアン・ティ・フォン被告は北韓の男らと共謀し、2017年2月13日にインドネシア人女性とクアラルンプール国際空港で金正男氏の顔に猛毒の「VX」を塗りつけ殺害した罪に問われていました。
インドネシア人女性については、検察が先月11日に起訴を取り下げ、釈放されています。
また、指示役とされる北韓国籍の4人は事件直後にマレーシアを出国しており、刑事訴追は難しい状況で、事件をめぐる裁判はこれで終結する可能性が高くなっています。
AP通信は、「マレーシア当局は、金正男氏の殺害をめぐり、北韓を公に非難したことがなく、裁判が政治問題化することを望んでいないと表明してきた」と指摘しています。
事件の最大の焦点である北韓の関与の詳細が依然として謎に包まれているなか、マレーシアは、北韓国籍の容疑者が逃亡し、真相解明が難しくなっていることに加え、隣国との良好な外交関係を考慮し、政治的な判断を下したものとみられています。

[Photo : YONHAP News]

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