北韓に世界最大級のレアアース埋蔵か

先端技術や産業のカギを握るとされるレアアースについて、北韓に世界最大級の資源が埋蔵されている可能性があることが分かりました。
1日、アメリカのエネルギー及び安全保障専門家であるパトリシア・シュカー氏は、アメリカの外交専門誌ナショナル・インタレスト(NI)に寄稿した記事で、北韓には未だ開発されていない高純度のレアアースが眠っている可能性があり、その量は従来のレアアース市場を揺るがしかねない規模であると明らかにしました。
また、北韓のチョンジュ鉱山には、およそ2億1620万トンのレアアース酸化物が埋蔵されており、これは、現在知られる世界のレアアース埋蔵量の2倍にあたるとしています。
現在北韓は、国際社会から経済制裁を受けているにも関わらず、外国企業と40の投資協定を結んでおり、そのうち9割は中国企業が占めています。
こうした状況については、韓国国内でも懸念する声があり、南北首脳会談をきっかけに韓国側が南北鉄道事業に乗り出したのも、このような背景があるとシュカー氏は指摘しています。
アメリカは1980年代まで、世界最大のレアアース生産国でしたが、遅れて市場に参入した中国に1位の座を奪われ、現在中国がレアアース市場を事実上独占している状況です。
[Photo : YONHAP News]