近く長距離ミサイル発射の可能性 NYタイムズ

北韓が4日に行った砲撃訓練について、アメリカのニューヨークタイムズは、「今後、北韓が長距離ミサイルの発射を再開する可能性があることを示している」とする見方を示しました。
ニューヨークタイムズは現地時間の4日、北韓による飛翔体の発射について、「北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、父や祖父が使っていた古い脚本に目を向け始めた。北韓が長距離ミサイルの発射を再開する可能性があることを暗示している」と報じました。
そのうえで、「アメリカに圧力をかける狙いがある。来年の大統領選挙で再選を狙っているトランプ大統領の外交戦略に影響を与える可能性がある」と指摘しました。
韓国の国家安保戦略研究所のイ・スソク首席研究委員も、「アメリカで大統領選挙の局面が本格的に始まるタイミングでミサイル挑発を行うことによって、トランプ大統領の外交的な成果が水の泡になり得るというメッセージが込められた無言の圧力と考えられる」と述べています。
また、アメリカ・カリフォルニア州にあるミドルベリー国際問題研究所のジェフリー・ルイス所長は現地時間の5日、「発射がロ朝首脳会談から2週間も経たないうちに行われたことは、今後、北韓がさらに発射実験を行う可能性があることを示している」と指摘しました。
ルイス所長はそのうえで、「4日午前9時6分に発射が行われたあと、午前10時ごろに別の飛翔体が発射された。発射の場所や煙の様子などからして、北韓がすでに宣伝している短距離弾道ミサイルとみられる」と述べました。
[Photo : KBS News]