先月、ウラジオストックで行われた北韓とロシアの首脳会談で、ロシアが段階的な核廃棄を主張する北韓に理解を示したことがわかりました。
韓国の国家情報院は、先月25日に開かれた北韓とロシアとの首脳会談の内容を、このほど、国会の情報委員会で説明しました。それによりますと、ロシアは北韓の核の完全な廃棄という大きな目標に賛同し、それに向けた方法として段階的な核廃棄を主張する北韓に理解を示したということです。
またロシアのプーチン大統領はこの会談で、「韓半島問題を解決できるのは、力ではない」と述べたということです。ここでの力について、国家情報院は、「アメリカを意味するもので、アメリカをけん制する発言とみられる」という見方を示しました。
また北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長とロシアのプーチン大統領による１対１の単独会談のあとに開かれた両国の閣僚らを交えた拡大会合でも、主に北韓の核問題について議論したということです。この拡大会合には、北韓からは李容浩（リ・ヨンホ）外相と崔善姫（チェ・ソニ）第1外務次官が出席しています。

[Photo : KBS News]