韓国国家情報院「北の飛翔体発射、挑発ではない」

韓国の情報機関、国家情報院は6日、北韓による飛翔体の発射について「形状を見る限り、表面的には地対地(兵器)に見える」としたうえで「今回の発射は、過去のような挑発的なものには見えない」と国会の情報委員会で報告したことがわかりました。
情報委員長のブリーフィングによりますと、国家情報院は北韓の朝鮮中央通信の報道について「北韓が今回の発射実験を発表した際の表現を見ると、防衛的な性格の通常の訓練であることを強調している」とし、北韓が防衛の一環として訓練を行ったと明かした事実を強調しました。
また、国家情報院は、過去にICBM =大陸間弾道ミサイルなどを発射した際に比べて、実験に同席した軍幹部の階級が低いことから、国内の防衛用に目的を置いていることを示唆すると説明したということです。
一方、発射された飛翔体に短距離弾道ミサイルが含まれているのではないかという見方がでていますが、これについて国家情報院は「ミサイルかどうかは答えられない。分析中だ」としたうえで、去年11月に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が発射実験を視察した「先端戦術兵器」かどうかは確認できないと明らかにしました。
国家情報院はまた、今回の発射は軍事合意違反であり、対応射撃すべきではないのかという質問に、 アメリカのポンペイオ国務長官の「(飛翔体が)国際的な境界を超えておらず、アメリカや韓国、日本に脅威を与えていない」という発言を引用し、脅威はないとの見方を示しました。
[Photo : YONHAP News]