韓国軍 北韓の飛翔体は「短距離ミサイル2発」

韓国軍の合同参謀本部は9日、北韓がこの日午後に発射した飛翔体について、「短距離ミサイル」と推定されると発表しました。
それによりますと、北韓は、9日午後4時29分と49分に北西部の平安北道(ピョンアンブクト)亀城(クソン)付近から東の方向に向けて短距離ミサイルとみられる飛翔体2発を発射しており、
それぞれ420キロと270キロを飛行し、高度はおよそ50キロだったということです。
合同参謀本部は、当初、発射場所を新五(シノ)里と発表していましたが、その後、亀城に変更しました。
韓米軍当局はさらに詳しい分析を進めるとともに警戒と監視を強化しています。
一方、亀城市付近の「新五里」について、アメリカのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は、ことし1月、短距離弾道ミサイル「スカッド」と 韓半島全域と日本列島を射程に収める中距離弾道ミサイルの「ノドン1号」が配備されている未公表のミサイル基地だと指摘しています。
これに先立って北韓は8日、4日の発射については、「自衛のための正常な軍事訓練だ」と正当性を主張していて、今後も、アメリカの出方を見極めつつ挑発を強める可能性が指摘されています。
[Photo : YONHAP News]