米国務長官 「北韓の核問題を終わらせる」決意を改めて示す

北韓のミサイル発射で、アメリカ国内ではトランプ政権の対北韓外交をめぐる論争が起きているなか、ポンペイオ国務長官は「北韓の核問題に関するファイルを二度と開く必要がないようにする」と述べ、北韓との交渉で、失敗を繰り返してきた過去の政権とは一線を画す決意を示しました。
アメリカ国務省によりますと、ポンペイオ長官は現地時間の11日、カリフォルニア州で開かれたシンクタンクの会合で演説し、「過去の政権による北韓との非核化交渉では、北韓のさらなる核兵器の生産に時間を与え、外交の失敗につながるだけだった」と批判したということです。
そのうえで「北韓との外交では、もう二度と北韓の核問題に関するファイルを開く必要がないよう、力を注いでいる」とし、トランプ政権で北韓問題を終結させる考えを強調しました。
こうした発言は、北韓の非核化を最終的に実現し、核問題が再び浮上することがないよう望むとした国務省の立場と相通じるものがあります。
また韓国、日本といった同盟国だけでなく、中国やロシアも説得し、国際社会との連携で北韓への圧力を続けていく姿勢を明確にしました。
ミサイル発射に踏み切った北韓が、交渉のこう着状態を打開するための人道的食糧支援にも応じる姿勢を見せないなか、アメリカは北韓に引きずられないという意思を重ねて示したものとみられます。
[Photo : YONHAP News]