金錬鉄（キム・ヨンチョル）統一部長官は13日、WFP=世界食糧計画のビーズリー事務局長と会談し、人道主義と政治は分離すべきという考えを伝え、北韓に対する人道支援に関連して、緊密に協議していくよう呼びかけました。
金長官は会談の冒頭で、WFPとFAO＝食料農業機関が３日に発表した報告書で、北韓人口のおよそ40％にあたる1010万人が食糧不足の状態にあり、緊急の支援が必要と指摘したことに触れ、「人道主義と政治を分離すべきとするWFPの基本的な立場に共感する」と述べました。これに対し、ビーズリー事務局長は「韓国国民が望む通りに、人道的な問題を解決するために努力する」と応えました。
会談前日、統一部の報道官は「WFPは（北韓の）食料状況に関する作況調査の結果を公開し、WFPなど国際機関は、すべての加盟国に北韓に対する食糧支援を要請している」と明らかにしています。金長官とビーズリー事務局長によるこの日の会談でも、北韓に対する人道支援問題についての議論が交わされたものと見られています。
一方、文在寅（ムン・ジェイン）大統領は９日、北韓に対する食糧支援を推進する意志を明らかにしましたが、北韓は「空虚な甘言と恩着せがましい行為」としたうえで「民族に対する愚弄だ」と強く批判しました。

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