北韓メディア 米大統領補佐官の「安保理決議違反」発言を非難

北韓は、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するアメリカのボルトン大統領補佐官が、北韓による短距離弾道ミサイルの発射は国連安保理決議に違反するものだと発言したことについて「詭弁」だと批判し、弾道技術を利用したあらゆる発射の禁止は「自衛権放棄」の強要だと主張しました。
北韓外務省の報道官は27日、朝鮮中央通信とのインタビューで「国連安保理決議は、主権国家の生存権を全面的に否定するものであり、わが国は認めたことも、拘束されたこともない」と強調しました。
また「何であれ、発射すれば弾道を描き飛ぶのは当たり前のことだ。射程距離を論ずるのではなく、弾道技術を利用した発射そのものを禁止しようとするのは、自衛権の放棄を強要するに等しい」としたうえで、北韓に強硬な態度を取り続けるボルトン補佐官を「好戦狂」などの表現を用いて強く非難しました。
トランプ大統領とともに日本を訪問しているアメリカのボルトン大統領補佐官は、25日、日本の記者団に対し、北韓が発射したのは短距離弾道ミサイルで、国連安保理決議に明らかに違反するものだと述べました。
一方、トランプ大統領は、26日、北韓が今月、ミサイルを2回発射したことについて、「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は私との約束を守ると確信している」と述べ、ボルトン補佐官とは異なる見解を示しました。
[Photo : YONHAP News]