米国務長官 「北韓の短距離ミサイル、おそらく安保理決議違反」

アメリカのポンペイオ国務長官は現地時間の3日、先月はじめの北韓の短距離ミサイル発射実験について、「おそらく安保理決議違反だろう」と述べました。
北韓による短距離ミサイル発射以降、ポンペイオ長官が国連安全保障理事会の決議違反の可能性があるとの認識を示したのは初めてです。
これは現地時間の3日、スイスで行われたアメリカのシンクレアTVとのインタビューのなかでポンペイオ長官が答えたものです。ポンペイオ長官は、そのうえで、「本当に重要なのは、国際社会による北韓制裁が、最終的に非核化の目標を達成することだ」と述べ、北韓に引き続き圧力を加えていく考えを示しましたが、米朝協議の再開の妨げになりかねない追加制裁については触れませんでした。
ポンペイオ長官はまた、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長について、「約束した結果を出すために努力するという点で、合理的な相手」と評価しました。
北韓のミサイル発射をめぐり、トランプ大統領とボルトン大統領補佐官ら側近との間で認識の差がみられるなか、ポンペイオ長官の発言は、北韓に対して再び対話を呼びかけるジェスチャーとして受け止められています。
[Photo : YONHAP News]