ビーガン北韓担当特別代表「米朝ともに柔軟性求められる」

アメリカ国務省のビーガン北韓担当特別代表は、北韓に対し、改めて対話の再開を求める一方、「米朝ともに、交渉においては柔軟なアプローチが求められる」と述べました。
ビーガン特別代表は19日、アメリカのシンクタンク「アトランティック・カウンシル(Atlantic Council)」と韓国の東アジア財団が共同で主催して開かれた行事に出席して基調演説を行うなかでこうした見解を示しました。
そのうえで、北韓との実務協議が再開されれば、アメリカは、去年シンガポールで行われた初の米朝首脳会談で採択された共同声明のすべての合意事項を議論する用意があることを明らかにしました。
ビーガン代表のこの発言は、北韓の非核化をめぐる米朝の交渉がこう着状態に陥っているなか、状況を打開するための実務協議の再開を改めて提案することで、一定のレベルで柔軟性を発揮できるとの意向を示す狙いがあるものとみられます。
また、中国の習近平国家主席の北韓訪問について、「習主席が平壌を訪問している間に、北韓が非核化と関連した建設的なメッセージを発することを期待する」と述べました。
一方、韓国外交部の 李度勲(イ・ドフン)韓半島平和交渉本部長も同じく演説し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、来週のトランプ大統領の韓国訪問に先立ち、南北首脳会談の開催を提案したのに対し北韓が応じるよう促すとともに、アメリカとの対話再開を求めました。
[Photo : YONHAP News]