韓米首脳会談 寧辺核施設の廃棄は「非核化の入り口」対「一つの段階」

文在寅(ムン・ジェイン)大統領とアメリカのトランプ大統領は30日午前11時からおよそ98分間にわたって、大統領府青瓦台で会談し、韓半島の非核化について議論しました。
2人による韓米首脳会談は今回で8回目で、4月のワシントンでの会談以来80日ぶりとなります。
文大統領は会談直後の記者会見で、「非核化をめぐる韓米両国の立場は一致した。また同じ目標を持っていることを改めて確認した」と明らかにしました。
共同記者会見での質疑応答では、「寧辺(ヨンビョン)の核施設が本当に完全に廃棄されれば、それは後戻りできない北韓の実質的な非核化の入り口になるだろう。そうした措置が誠実に実行されれば、そのとき、国際社会は制裁緩和を議論することになる」と述べました。
しかし、トランプ大統領は文大統領の話を聞いたあと、「寧辺の核施設は一つの段階だ。重要な段階でもあり得るが、そうでないこともあり得る。おそらく正しい方向への第一歩になるだろう」と話し、寧辺の核施設の廃棄だけでは満足できない考えを示しました。
文大統領はG20サミット期間中に行われた中国やロシアとの首脳会談で説明を受けた北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長からのメッセージについて、「いずれも金委員長の非核化に対する堅い意志と体制保障を求める内容だった」とトランプ大統領に伝えました。
文大統領はまた、開城(ケソン)工業団地の操業再開の必要性についてトランプ大統領に説明したということです。
[Photo : YONHAP News]