文大統領「米朝首脳は、その行動で敵対関係終息を宣言」

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、南北軍事境界線がある板門店(パンムンジョム)で30日に開かれた米朝首脳会談について、「敵対関係の終息と新たな平和時代の本格的な始まりを宣言したものだ」と評価しました。
文大統領とトランプ大統領、金正恩(キム・ジョンウン)委員長は30日、板門店で対面し、トランプ大統領と金委員長は50分ほど会談しました。
これについて、文大統領は2日の閣議で、「停戦協定から66年で、初めて当事国である北韓とアメリカの首脳が軍事境界線で手を取り合い、アメリカの首脳が特別な警護をつけず軍事境界線を越えて北側の地を踏んだ。南北に続き、米朝の間でも、文書に署名したわけではないが、事実上の行動で敵対関係の終息と新たな平和時代の本格的な始まりを宣言したといえる」と述べました。
文大統領はまた、「米朝首脳の板門店での会談は、従来の外交手法で考えればあり得ない、驚くべき想像力の産物だ。非核化と平和体制の構築にも想像力が必要だ」と強調しました。
文大統領はまた、米朝首脳会談に先立ち、トランプ大統領とともに軍事境界線からわずか25メートルの距離にある最前線の監視所を訪問したことに触れ、「韓米の大統領が軍服、防弾服姿ではなく、スーツとネクタイ姿で最前線の監視所を訪れたのは初めてだ」とした上で、「これは、板門店の共同警備区域の非武装化など南北の軍事的緊張緩和により可能だった。南北関係と米朝対話は好循環に入っている」と強調しました。
[Photo : YONHAP News]