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対北韓制裁違反で係留された船舶2隻、係留解除へ

ニュース2019-07-03
対北韓制裁違反で係留された船舶2隻、係留解除へ

北韓の船舶に石油精製品を提供し、国連安全保障理事会の対北韓制裁決議に違反したとして韓国の港に留め置かれていた香港船籍の運搬船など2隻が、船主による再発防止の約束の下で係留を解かれました。
外交部によりますと、安保理の対北韓制裁委員会は現地時間の1日、 この2隻の船舶について係留解除を求める韓国政府の要請を承認したということです。
この2隻は、全羅南道(チョンラナムド)の麗水(ヨス)港に19か月間係留されていた香港船籍の「ライトハウスウィンモア」と釜山(プサン)港に9か月間係留されていた韓国船籍の「Pパイオニア」で、いずれも海上で積み荷を移し替える「瀬取り」を行い、北韓の船舶に石油精製品を提供していた疑いが持たれています。
政府は、船舶の係留期間が長引いていたことから、5月下旬に係留解除を要請する書簡を制裁委に送っていました。
安保理決議に違反した船舶について、係留期間が長引くと負担になるため、瀬取りが確認されても見て見ぬ振りをするケースが多いとされるなか、今回は外交部が係留から処分まですべてのプロセスに関わった初めてのケースとなり、今後の参考になる事例とされています。
一方、韓国の港に留め置かれている別の無国籍船2隻については、対北韓制裁を故意に違反した可能性が高いとの判断から、制裁委で廃棄が議論されています。

[Photo : YONHAP News]

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