北韓メディア、7.4共同声明47周年に「民族協調」を強調

北韓の祖国平和統一委員会が運営する対外宣伝メディア「わが民族同士」は4日、「7.4共同声明」から47周年を迎え、韓国側に「民族協調」を再度求めました。
「7.4共同声明」は、1972年7月4日に南北の当局者が、国土分断以降、初めて統一と関連して発表した共同声明で、両国が武力挑発を行わず、対話を通じて自主的な統一を追求するといった内容が盛り込まれています。
「わが民族同士」は、この「7.4共同声明」から47周年を迎えたのを記念して論説を掲載し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長のもとで出された去年4月の「4.27板門店宣言」や9月の「平壌共同宣言」は、「7.4共同声明」の自主統一精神を徹底的に具現化したものだと強調しました。
また、韓国側に対し「7.4共同宣言を徹底的に履行するための南北の共同行動や連帯闘争を通じて、民族団結の機運をより高めなければならない」と主張しました。
こうした北韓の主張について、韓半島における対話再開に向けた準備が進んでいるなか、韓国側に対して「民族協調」という立場を再確認しつつ、内部的には先月30日の板門店での米朝首脳会談と矛盾しないよう整合性を整えたとの分析が出ています。
[Photo : YONHAP News]