北韓の飛翔体発射 対米交渉戦略か
北韓が25日、韓半島の東の海、東海に向けて飛翔体2発を発射したことについて、アメリカの政府高官が「予想されていた武力示威だ」と述べたと、アメリカのNBC放送が25日伝えました。
この高官は、そのうえで、「アメリカや同盟国への脅威になるという兆候はない」と述べたということです。
北韓外務省の報道官は16日、「 来月に予定される韓米軍事演習‘同盟19-2’が行われれば、米朝実務交渉に影響を与えることになるだろう」と述べ、軍事行動の可能性を示唆していました。
韓米は8月上旬から合同軍事演習「同盟19-2」を実施することで調整中です。韓米は例年8月に定例の合同指揮所演習を行っていましたが、去年は米朝首脳会談を受けて凍結し、今年から別の訓練「同盟19-2」に切り替える方針を示しています。
今回の飛翔体発射は、先月末に板門店(パンムンウジョム)で米朝首脳会談が開かれてから1か月も経たないなか行われたもので、韓米合同軍事演習に反発する姿勢を示し、非核化をめぐるアメリカとの実務協議に向けて優位に立つための交渉戦略とみられています。
一方、国防部は25日、北韓の飛翔体発射について、「韓半島における軍事的緊張緩和の努力に役立たない行為を中断するよう促す」とする立場を発表しました。
[Photo : YONHAP News]
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