韓国軍は、7月27日夜11時21分頃、韓半島東の海、東海(トンヘ)の北方限界線(NLL)付近で、北韓の小型木造船が韓国側の海域に入ってきたのを見つけ、木造船と乗組員3人を調査していると発表しました。
合同参謀本部によりますと、7月27日夜10時15分頃、東海の北方限界線から5.5キロメートル離れた北韓側の海域で、北韓の小型木造船が航行しているのを見つけました。
木造船は、夜10時39分に韓国側海域の方向へ移動し始め、およそ40分後の夜11時21分頃には韓国側の海域に入ってきたため、韓国軍が直ちに現場に向い、調査のため船と乗組員3人を近くの軍港にえい航したということです。
木造船には漁具やイカ数匹などが積まれており、乗組員の3人のうち1人は北韓軍の制服を着ていましたが、乗組員らは航路を間違えて韓国側海域に入ってしまっただけで、北韓を逃れる考えはなかったと話しているということです。
韓国軍は、乗組員を対象により詳しい事情を調べる予定です。
ことし5月31日から7月14日までの間、東海の北方限界線を超えて韓国側の海域に入ってきた北韓の漁船は、あわせて380隻見つかっていて、去年の同じ期間の40隻に比べて大幅に増加しています。

[Photo : YONHAP News]