2016 年に北韓に抑留され、去年7月に解放された韓国系アメリカ人のキム・ドンチョル牧師が、アメリカと韓国のためデリケートな情報を収集していたことがわかりました。
キム・ドンチョル牧師は現地時間の29日、解放後初めてアメリカの北韓専門メディア「NKニュース」とのインタビューに応じ、自身が北韓北東部の羅先（ナソン）経済特区で企業経営者として活動していた特殊な地位に絡んでスパイとして採用され、2009年からスパイ活動をしたと明らかにしました。
キム牧師は、北韓で逮捕されたあとの2016年3月、北韓で行った記者会見でも、韓国国家情報院のため働きながら北韓のデリケートな情報を収集したと話していました。
キム牧師は当時の自身の発言はすべて事実で、アメリカのCIA＝中央情報局のためにも働いたと明らかにしました。
しかし、国家情報院やCIAはこれに関する論評には応じないでいると「NKニュース」は報じました。
キム牧師は2016年4月、国家転覆とスパイの罪で労働教化刑10年の重い刑を言い渡され、収容所に入れられましたが、去年、アメリカのポンペイオ国務長官が北韓を訪れたあと、北韓に抑留されていたほかの韓国系アメリカ人2人とともに解放されました。

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