統一部 「北韓の軍事行動は交渉力強化が狙い」

北韓が6日未明、南西部から韓半島東の海、東海に向けて飛翔体を2回発射したことについて、統一部は、内部結束を固め、今後の交渉局面で主導権と交渉力を高める狙いがあるとの見方を示しました。
統一部が示した分析によりますと、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長はことしに入ってから合わせて14回、軍事分野の公開活動を行っており、このうち8回は、兵器の試験と訓練の指導だったということです。
統一部はまた、ことし6月末の板門店(パンムンジョム)での米朝首脳会談以降、韓国に対する北韓の対応は、核問題をめぐる交渉から韓国を排除する一方、「民族自主」の原則の下で南北宣言を履行することを求めることに重点を置いているとの見方を示しました。
統一部は、特に、今月予定の韓米合同軍事演習と、韓国軍がアメリカからF35Aステルス戦闘機を購入したことに対して、北韓が「軍事的緊張の解消が非核化の大きな前提」と主張し、「関係改善と軍事的敵対行為は両立できない」とする立場を堅持していることに注目しています。
一方、統一部当局者は6日、記者らに対し、「今は、韓国と北韓、アメリカいずれも状況を管理している情勢だ」と述べました。
[Photo : YONHAP News]