軍事情報包括保護協定は維持 日米の防衛相

アメリカのマーク・エスパー国防長官と日本の岩屋毅防衛相が、軍事情報包括保護協定を含め安全保障での韓米日の連携が重要であるとの認識で一致したことが分かりました。
岩屋防衛相は8日の記者会見で、前日に東京で行われた日米防衛相会談でエスパー長官から、「安全保障での韓国と日本の協力が重要であるため、 韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官との緊密な関係構築に努めて欲しい」という趣旨の発言があったと述べました。
そのうえで岩屋防衛相は、軍事情報包括保護協定について、エスパー長官が8日から韓国を訪問して鄭長官と会談することから、「くれぐれもよろしく伝えてもらいたい」と、エスパー長官に申し上げたと述べました。
韓国政府は、日本の相次ぐ経済報復措置に対応して、軍事情報包括保護協定を破棄する可能性を示唆していますが、日本政府は軍事情報包括保護協定を維持したい意向を繰り返し示しています。
岩屋防衛相は先月23日、「日本側からこの協定を破棄する考えはない。地域の平和と安定を考えた場合、日米、日韓、日米韓の連携が非常に重要だ」と強調しています。
韓日の軍事情報包括保護協定は、韓日両政府が安全保障分野の機密情報を共有するために2016年11月に締結したもので、協定は毎年更新され、満期の90日前までに一方が破棄を通告しない限り、そのまま延長されることになっています。
[Photo : YONHAP News]