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板門店の軍事ホットライン 6月の米朝首脳会談で裏の活躍

ニュース2019-09-03
板門店の軍事ホットライン 6月の米朝首脳会談で裏の活躍

北韓が2013年3月に遮断した板門店(パンムンジョム)の米朝軍事当局間ホットラインを、去年下半期に復元し、ことし6月30日に板門店で行われた米朝首脳会談の調整に使われたと、韓国の日刊紙、中央日報が3日、報じました。
中央日報が3日、韓国政府当局者の話として報じたところによりますと、6月29日にトランプ大統領がツイッターで金正恩国務委員長に板門店で会おうという提案をしたあと、北韓が外務省談話の形で「正式に提案すべきだ」と発表し、これを受けてアメリカが29日当日、板門店軍事当局間ホットラインを使って北韓側に実務交渉を提案したということです。数時間後、両国の当局者が板門店で実務者会談を開き、異例の形の首脳会談が実現しました。
重要な役割を果たした板門店軍事当局間ホットラインは、アメリカ軍の軍事停戦委員会の当直将校室と北韓側の板門閣(パンムンガク)にある北韓軍板門店代表部の間でつながっている直通電話です。
アメリカと北韓は、この直通電話で日常的な通信点検をしたり、会議の招集に活用したりしていましたが、2013年3月以降は、北韓が韓米合同軍事演習を理由に一方的に電話に応じず、遮断された状態が続いていました。
北韓は最近、トランプ大統領に金委員長の親書を送っていますが、その際にも軍事当局間の板門店ホットラインを利用したものとみられます。
北韓は、ニューヨークに北韓代表部を設置し、アメリカとつながる 「ニューヨークチャンネル」を持っていますが、板門店チャンネルは「隠れた米朝チャンネル」として利用されていることになります。

[Photo : YONHAP News]

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